アロカシア・ポリーの増やし方は株分け(子球・吸芽の切り離し)が基本です。適期は新芽が次々に展開しはじめる春から初夏で、植え替えのタイミングと合わせて一度に済ませるのが効率的です。サトイモ科らしく根元に子球(小さなイモ状の塊)ができるので、これを傷めずに外して個別に植えるだけで新しい株になります。

増やせる時期
株分けの適期は、生育が本格化する春から初夏です。アロカシア・ポリーは生育期に次々と新葉を展開するため、この時期に分けた株は根付きが早く、回復もスムーズです。逆に秋以降は生長が止まり、冬は休眠に入るので株分けは避けます。
- 春〜初夏が本番 気温が上がって新葉が動き出した頃が最適。切り離しの傷が早くふさがり、根も伸びやすい時期です。
- 植え替えと同時にやる どちらも鉢から抜いて根を扱う作業なので、まとめて行えば株へのダメージが1回で済みます。
- 冬は手を出さない 冬は休眠して新しい葉が出てこない時期。この状態で分けると傷が回復せず、そのまま弱ることがあります。
- 室温15℃を下回る時期は見送る 耐寒温度は15℃。作業後の株は体力を落としているので、15℃を保てる環境が整うまで待ちます。

用意するもの
株分けは準備が8割です。切り口から雑菌が入ることが失敗の多くを占めるので、刃物の清潔さと新しい用土は省略しないでください。ペット毒性のある植物なので、作業場所と後片付けにも気を配ります。
- 清潔なよく切れる刃物 清潔な園芸用ハサミかナイフ。消毒してから使い、切り口を潰さず一度で切ります。
- 新しい用土と小さめの鉢 水はけのよい観葉植物用土。子球のサイズに対して大きすぎない鉢のほうが、過湿になりにくく管理しやすいです。
- 手袋とビニールシート アロカシア・ポリーはペットに有害な成分を持つ植物です。素手で樹液に触れない、切りカスを床に残さないようにします。
- ペット・小さな子どもが入らない作業場所 作業中に落ちた葉や子球のかけらをかじられないよう、別室やベランダで作業するのが安全です。
切り離す位置の見きわめ
子球や吸芽は、親株の根元から少し離れた位置に顔を出します。分けてよいのは、自前の根が何本か付いていて葉が1〜2枚以上開いているものです。根がまったく無い小さな子球は、無理に外さず親株に付けたまま育てたほうが生存率が上がります。
- 自分の根を持っているか これが最重要の判断基準。白い根が数本付いていれば独立できます。
- 連結部をたどって切る 親株と子球をつなぐ細い部分を指でたどり、そこだけを切ります。太い主根の束を横切らないように。
- 土を洗い落として確認する 根鉢をぬるま湯でほぐすと連結部が見えます。見えない状態で勘で切るのが一番の失敗要因です。
- 一度に分けるのは2〜3株まで 欲張って細かく分けると、どの株も根が足りず全部が弱ります。
切り離したあとの管理
分けた直後の株は、根が吸える水の量に対して葉が多い状態です。明るい間接光の場所に置き、土は常に軽く湿った状態を保ちます。直射日光は葉焼けの原因になるので、回復するまで特に避けてください。
- 明るい間接光に置く レースカーテン越し程度。暗すぎると葉が垂れ、直射だと葉焼けするので、その中間を狙います。
- 土を軽く湿った状態に保つ 表面が乾いたら与える管理。ただし受け皿に水を溜めると根腐れするので必ず捨てます。
- 発根の目安は3〜4週間 新しい根が動き出すとまず葉がしゃんと立ち、次に新葉が出てきます。新葉が1枚開けば定着のサインです。
- 肥料は新葉が出てから 切り口が残る間の施肥は負担になります。新芽の動きを確認してから規定量で再開します。
手順
症状別の原因と対処
| 症状 | 主な原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 分けた株の葉が垂れてくる | 根が少なく水を吸い上げられていない、または置き場所が暗すぎる | まず土の乾き具合を確認し、乾いていれば水を与える。乾いていなければ明るい間接光の当たる場所へ移動させる。それでも垂れる場合は大きい葉を1枚減らして負担を軽くする |
| 分けた直後に葉が黄色くなって落ちる | 養生中の水のやりすぎによる根腐れ、または室温が低すぎる | 水やりの間隔を空け、受け皿の水は必ず捨てる。室温が15℃を下回っていないかも確認する |
| 切り離した株の葉に茶色い焼け跡ができる | 回復前の弱った状態で直射日光に当てた葉焼け | レースカーテン越しなど、やわらかい光が入る場所へ移す。傷んだ葉は元に戻らないので付け根から取り除く |
| 何週間経っても新しい葉が出てこない | 作業時期が遅く休眠に入った、または光・肥料が足りていない | 冬なら休眠中なので心配なく春を待つ。生育期なら明るい場所へ移し、規定量の肥料を再開する |
| 切り離した子球が黒く柔らかくなって腐る | 切り口を乾かさずに植えた、または根がほとんど無い子球を無理に外した | 腐った部分は復活しないので処分する。次回は断面を30分〜1時間乾かしてから植え、自前の根が無い子球は親株に付けたまま育てる |
| 親株のほうが株分け後に弱る | 一度に分けすぎて親株の根も大きく失われた | 明るい間接光で土を軽く湿った状態に保ち、肥料を止めて回復を待つ。株分けは一度に2〜3株までに抑える |
アロカシア・ポリーは犬猫に毒性がある植物です。作業で出た切れ端や落ち葉はその場で片づけ、手の届かない場所に置きましょう。
まとめ
アロカシア・ポリーの株分けで押さえるのは、この3点だけです。
アロカシア・ポリーの増やし方は、適期を守って根付きの子球を選ぶだけで成功率がぐっと上がります。ペット毒性がある植物なので、切りカスの後片付けと置き場所にも気をつけて楽しんでください。
基本の管理はアロカシア・ポリーの育て方|置き場所と水やり・冬越しのコツ【初心者向け】にまとめています。
※本記事の一部作成にAIを利用しています。植物の毒性情報はASPCAを参照していますが、体質により反応は異なります。
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