観葉植物の虫・カビ|ハダニ/カイガラムシ/コバエの見分け方と駆除・予防

害虫・カビ・葉のべたつきの症状の参考写真 トラブル解決
Photo: Pexels

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葉裏がベタついたり、白い綿状のものやクモの巣状の汚れ、灰色のカビが出るのは、室内の観葉植物でよく起こるトラブルです。当サイトの育て方記事から集計した33件の症例では、原因の大半が害虫・病気で、次に日照不足、空気の乾燥・エアコンの風、水のやりすぎ・過湿が並びました。ここでは症状の見分け方と、その場でできる対処の手順を整理します。

害虫・カビ・葉のべたつきの症状の参考写真
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この症状で多い原因(当サイトの症例集計)

当サイトで公開している育て方記事から、「害虫・カビ・葉のべたつき」に当たる症例 33件 を集計した内訳です。

原因 件数 割合
害虫・病気 25件 76%
日照不足 2件 6%
その他 2件 6%
空気の乾燥・エアコンの風 2件 6%
水のやりすぎ・過湿 2件 6%

原因の見分け方と対処

1. 害虫・病気

見分け方:葉裏や新芽、葉の付け根に小さな虫が付き、葉がベタつく。白い綿状のもの(コナカイガラムシなど)、白や茶色の小さな粒(カイガラムシ)、かすれた斑点やクモの巣状のもの(ハダニ)が見えることも。ベタつきの後に黒いすすのような汚れが広がる場合はすす病を伴っている。サボテンではトゲの間やパッドに白い綿状のものが付く。

対処:見つけしだい濡らした布で拭き取るか、葉の表裏までシャワーで洗い流す。固く付いた粒は歯ブラシでこすり落とし、トゲのある株は綿棒を使い、手袋を着けて作業する。黒いすす汚れは同時に洗い流す。数が多いときは適用のある植物用薬剤を併用する。あわせて込み合った枝や密生した葉を剪定・間引きし、風通しのよい場所へ移して再発を防ぐ。

2. 日照不足

見分け方:虫やカビは見当たらないのに、葉や茎が間延びして色が薄い。食虫植物では捕虫葉(筒)が細く小さく、色づきが悪くなる。

対処:屋外の日なた、または南〜東向きのよく日が当たる窓辺へ移し、光量をしっかり確保する。食虫植物は直射日光にしっかり当てる。急に移す場合は葉焼けを避けるため、明るい場所から段階的に慣らす。

3. 空気の乾燥・エアコンの風

見分け方:エアコンの風が当たる場所や暖房期に、葉裏がカサついてツヤがなくなり、細かい斑点やクモの巣状のものが出る。ハダニ被害と重なって現れやすい。

対処:エアコンの風が直接当たらない位置へ移す。葉水を習慣にして葉裏まで湿度を保ち、すでに斑点やクモの巣状のものがあれば葉裏までシャワーで洗い流す。繰り返す場合は薬剤も併用し、同時に風通しを確保する。

4. 水のやりすぎ・過湿

見分け方:花や葉に灰色のカビや傷んだ斑点が出る、株元が蒸れている、サボテンの白い綿毛が茶色く汚れて固まる。株の上から水をかけた後や、花がら・枯れ葉が残っている株で起きやすい。

対処:水は葉や花にかけず、鉢の縁から用土へ、株元だけに注ぐ。花がらと枯れ葉は根元から抜き取って取り除き、混み合った葉を間引いて空気を通す。汚れた綿毛は乾いた筆でやさしく払う。置き場所を風通しのよいところへ変え、株元の蒸れを解消する。

品種別の症例と対処

それぞれの品種でこの症状がどう出るか、実際の記事から抜き出した一覧です。品種名から詳しい育て方に移動できます。

品種 症状 原因 対処
クロトン・マンモス 葉裏にかすれた斑点やクモの巣状のもの ハダニの発生(乾燥した環境で増えやすい) 葉裏をシャワーで洗い流し、葉水を習慣にする。多いときは薬剤で対処する
マンゴー 新芽や葉裏に虫がつく、葉がベタつく 風通しの悪さによる害虫の発生 見つけ次第、濡らした布で拭き取るか水で洗い流し、置き場所の風通しを改善する
サラセニア(ヘイシソウ) 筒(捕虫葉)が細く、色づきが悪い 日照不足 屋外の日なたやよく日が当たる窓辺へ移し、光量をしっかり確保する
シェフレラ・アクチノフィラ 葉の裏が白っぽくベタつく/小さな虫がつく 乾燥した室内で発生しやすいハダニやカイガラムシ 葉水で湿度を保ち、見つけたら濡れた布で拭き取るかシャワーで洗い流す。数が多い場合は薬剤も併用する
白星(マミラリア・プルモーサ) 白い綿毛が茶色く汚れて固まる 株の上から水をかけた、または蒸れ 水は鉢の縁から用土へ注ぐ。汚れた部分は乾いた筆でやさしく払い、風通しを良くする
フィカス・ベンジャミナ・スターライト 葉裏がベタつく・小さな虫がつく 乾燥した環境でのハダニやカイガラムシの発生 葉水で湿度を保ち、見つけたら濡らした布で拭き取るか薬剤で駆除。風通しのよい場所へ移す
チャメドレア・セフリジー(ヒメテーブルヤシ) 葉裏に細かい虫やクモの巣状のものが出る 乾燥によるハダニの発生 葉裏までシャワーで洗い流し、葉水で乾燥を防ぐ。多い場合は薬剤で駆除する
ハエトリソウ 捕虫葉が小さく、色が薄く間延びする 日照不足 屋外の日なたか南〜東向きの窓辺に移し、直射日光にしっかり当てる
ホンコンカポック・チェンマイ 葉裏がベタつく・小さな虫がつく 乾燥や風通しの悪さによるカイガラムシ・ハダニの発生 見つけしだい拭き取るか洗い流し、葉水で乾燥を防ぐ。込み合った枝を剪定して風通しをよくする
フェイジョア 葉がべたつく・白い綿状のものが付く 風通しの悪さによる害虫の発生 見つけ次第拭き取って取り除き、混み合った枝を剪定して風が通る状態にします
チャボトウジュロ(ヨーロッパヤシ) 葉裏が白っぽくかすれる、白い綿状のものが付く 乾燥した室内でのハダニやカイガラムシ 葉の表裏をシャワーや濡れ布で洗い流し、繰り返す場合は薬剤を使用。風通しを良くして予防する
ムサ(矮性バナナ) 葉裏や葉の付け根にハダニ・カイガラムシがつく 風通しの悪さと空気の乾燥 葉水とシャワーで洗い流し、置き場所の風通しを改善。数が多ければ薬剤で対処する
サンタンカ(イクソラ) 新芽や葉裏がベタつく・小さな虫がつく 風通しの悪さによる害虫の発生 葉裏まで水で洗い流し、込み合った枝を整理して風通しを確保する
ウチワサボテン(オプンチア) パッドに白い綿のようなものや黒いすすが付く 風通しの悪さによる害虫(コナカイガラムシなど)の発生 綿棒などで取り除き、風通しのよい場所へ移す。数が多いときは植物用の殺虫剤を使い、刺に注意して手袋を着けて作業する
ゲッケイジュ(ローリエ) 葉がベタつき、黒いすすのような汚れが出る カイガラムシの発生とそれに伴うすす病 見つけ次第歯ブラシなどでこすり落とし、枝を透かして風通しをよくする
アロカシア・バギンダ(ドラゴンスケール) 葉裏がカサつき、細かい斑点やクモの巣状のものが出る 乾燥によるハダニの発生 葉裏までシャワーで洗い流し、日頃から葉水で湿度を保って予防する
シェフレラ・レナータ 葉のツヤがなくなり、細かな斑点やクモの巣状のものが見える 空気の乾燥によるハダニなどの害虫 葉裏までシャワーで洗い流し、こまめに葉水をする。発生が続く場合は薬剤も併用し、風通しを確保する
ブーゲンビリア 新芽や葉裏に虫が付き、葉がベタつく 風通しの悪さによるアブラムシやカイガラムシの発生 見つけ次第洗い流すか拭き取り、混み合った枝を間引いて風通しを良くする
シェフレラ・アンガスティフォリア 葉がベタつき、白や茶色の小さな粒が付く カイガラムシなどの害虫 歯ブラシや布でこすり落とし、薬剤を併用する。風通しを良くして再発を防ぐ
フィカス・バーガンディ(黒ゴムの木) 葉の裏に細かなクモの巣状の汚れ、葉がかすれる 乾燥によるハダニの発生 葉の裏までシャワーで洗い流し、葉水でこまめに湿度を保つ。数が多いときは適用のある薬剤で対処する
マミラリア トゲの間に白い綿状のものが付く コナカイガラムシなどの害虫 歯ブラシや綿棒で取り除き、風通しのよい場所へ移す。数が多い場合は薬剤も併用する
シクラメン 花や葉に灰色のカビ・傷んだ斑点が出る 花がらや枯れ葉の放置と株元の蒸れ 花がらと枯れ葉を根元から抜き取り、風通しをよくして株元に水をかけない
レックスベゴニア 葉にシミやカビのような灰色の斑ができる 葉に水がかかった、または高温多湿で蒸れている 水は株元だけに与える。風通しをよくし、混み合った葉を間引いて空気を通す
カンノンチク 葉裏に白い綿状のものや小さな虫がつく 乾燥した室内で発生するハダニ・カイガラムシ 葉水とふき取りで洗い流し、密生した株は間を透かして風通しをよくする
エラチオール・ベゴニア 花や葉に灰色のカビが出る 過湿と風通しの悪さ(灰色かび病) 傷んだ花や葉をすぐ取り除き、株元だけに水を与えて風通しのよい場所へ移す
シルクジャスミン(ゲッキツ) 葉に白い粉や小さな虫、ベタつきが出る 乾燥や風通しの悪さによる害虫の発生 見つけ次第洗い流すか拭き取り、込み合った枝を整理して風通しを良くする
オオイタビ(フィカス・プミラ) 葉の裏に小さな虫やクモの巣状のものが付く 乾燥によるハダニやカイガラムシの発生 葉裏までシャワーで洗い流し、葉水で湿度を保つ。数が多い場合は薬剤を使う
カシワバゴムノキ 葉の裏に小さな虫やクモの巣状のもの 乾燥によるハダニ・カイガラムシの発生 葉の表裏をシャワーや濡れ布で洗い流し、日ごろから葉水で乾燥を防ぐ。数が多い場合は薬剤も併用する
クロトン 葉裏に白い点や細かなクモの巣状のもの、葉がかすれる ハダニの発生(乾燥時に増えやすい) 葉裏をシャワーで洗い流し、葉水を習慣化。多いときは薬剤で防除する
フィカス・ベンガレンシス 葉裏がベタつく、白い綿状のものが付く カイガラムシやハダニの発生(乾燥・風通し不足) 見つけ次第ふき取るか歯ブラシでこすり落とし、薬剤で駆除。日頃から葉水をして風通しを確保する
シェフレラ 葉裏や新芽がベタつく、白い綿状のものが付く カイガラムシやハダニなどの害虫(風通しの悪さ・乾燥が原因) 濡らした布で拭き取り、必要なら薬剤を使う。葉が茂りすぎたら間引いて風通しを確保する
アレカヤシ 葉裏に細かいクモの巣状のものが付く 乾燥によるハダニの発生 葉裏をシャワーで洗い流し、日頃から葉水で湿度を保って予防する
テーブルヤシ 葉に白い斑点・かすれが出る ハダニの発生 葉水や水で洗い流して予防・駆除する

再発させないための予防

  • 葉水を習慣にして葉裏まで湿度を保ち、乾燥によるハダニの発生を防ぐ
  • 込み合った枝や密生した葉を剪定・間引きし、株の内側まで風が通る状態を保つ
  • 水やりは株元・用土へ注ぐようにし、花や葉、株の上から水をかけない
  • 花がらや枯れ葉はためずに根元から取り除き、株元の蒸れを避ける
  • エアコンの風が直接当たらない、明るく風通しのよい置き場所を選ぶ
  • 水やりや葉水のついでに葉裏と葉の付け根を確認し、早い段階で拭き取る

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